少年ジャンプ+で2020年9月27日更新の、「劣等眼の転生魔術師」最新第39話のあらすじ、ネタバレ、感想・考察をご紹介します。
38話では落第しそうなテッドでしたが、ノエル・エリザと一緒に夏休みに海に行くことをモチベーションに、アベルが作成してくれたテスト対策を使って猛勉強し、ギリギリ赤点を免れたシーンが描写されました。
第39話では、同じ成績が張り出されている掲示板の前で佇む、テッドの兄、バースから物語が動きます。
ようやく一年目のテストが終わり、60日間の夏休みに入るところですが、バースがどのように物語に関わってくるのでしょうか?
「劣等眼の転生魔術師」第39話のネタバレ解説
成績掲示板の前で佇むバースに話しかけたのは
成績が張り出される掲示板の前に佇むバースは、上位30%程度の位置にいることを確認し、今回のテスト結果もAMOの活動に支障が出ないよう、赤点とならなかったことに安堵します。
そのバースに話しかけてきたのは、AMOの支部局長であるナビルでした。
ナビルはバースに与えた特命の報告がないことに、鋭い視線でプレッシャーをかけますが、アベルによって直近10日間の記憶を忘却させられたバースは、何のことだか分からないというような返事をします。
ナビルは指先をバースの額に当てる
とぼけたような表情をするバースに、自分には隠し立てができないと、バースの額に自分の左手の人差し指を当てます。
従順にその行動を受け入れるバースでしたが、ナビルは予期せぬ状況を察知して、驚いた表情でバースを見ます。
魔族であるナビルは血によってバースを眷属として支配していましたが、それが克服されていることが分かりました。
前回、同じ場所でバースと会ったナビルは、特命を授けると同時にバースを眷属とし、自分の力を分け与えていたようです。
ナビルは、学園に何かがあることを確認し、自分のことを見つけるバースを置いて、その場を立ち去ります。
アベルに報告するリリス
夜になったアベルの部屋に、学園で教師として務めているリリスが訪れます。
リリスは、バースにナビルが接触してきたことをアビルに報告し、敵のアジトの場所も特定したことを告げました。
同行を打診するリリスに対して、アビルは幹部でもないナビルに万が一の事態を引き起こされることはないと考え、今回は一人で行くことにします。
ナビルの話とは別に、アビルが所属している古代魔術研究会の夏休みの合宿の引率として、海についてきてもらいたいとお願いをしました。
他人を頼るようになったアビルに、リリスは少し驚いた表情をして、快諾してくれました。
「劣等眼の転生魔術師」第39話の感想・考察
劣等眼の転生魔術師の第39話では、いよいよ一年目の夏休みに物語が突入してきました。
テッドの兄であるバースがAMOに入ってしまい心配されますが、バースを手先として利用していた魔族ナビルに対しても、アビルは歯牙にも掛けない様子です。
次回以降、アビルがナビルのいるアジトを襲撃する様子が描かれることでしょう。
個人的にはバースを応援したくなる気持ちがして、何とか目を覚ましてAMOから脱退してもらいたいものですが、この辺りの話が描かれるのは少し先のことでしょうか…?
ここからは、第39話の気になるポイントについて考察していきます。
ナビルの胸のワッペンは蜘蛛!?
成績結果を公表する掲示板の前で、バースに声をかけたナビルは、胸のネクタイをする所に蜘蛛の形のワッペンをしていました。
これで、バースを眷属としていた魔族がこのナビルで確定しますが、魔族というのは自分の特徴を普段から外にも表現する性質を持っているのかもしれませんね。
今後、別の魔族が出てきたときにも、身体的特徴を観察することによって、相手の能力が分かるかもしれません。
バースは手足であることが確定
バースは、アビルの手により直近10日間の記憶が失われていますが、その中にナビルによる特命が含まれていたことが分かりました。
つまり、重大なミッションである今回の任務について、バースが知ったのはこの直近10日間のことであり、少なくとも計画の段階からは関わっておらず、ナビルの手先として行動を実行しただけの手足であることが確定しました。
既にアビルの手によって、ナビルの血の呪縛は解き放たれている訳ですので、バースにとってはAMOを脱退するチャンスでもあります。
本来頑張り屋さんのバースですので、魔族に使われてしまっている現状をどうにか打破してもらいたいものです。
リリスの諜報能力がずば抜けている
ナビルがバースに接触した日の夜に、リリスは既にナビルのアジトを特定してアビルに報告を上げています。
これが魔王の娘の力なのか、200年生きてきた経験によるものなのかは不明ですが、圧倒的な諜報能力があることが分かります。
簡単に学園の教師のポストをゲットしたことからも、リリスは魔族が衰えているこの時代においても、裏から世界を支配しているような立場にいるとも言えるでしょう。